加悦谷祭りがおらが祭り!春祭りがまちきれないので祭り(下山田)を動画・写真で紹介します!

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私の住む京都府与謝郡与謝野町では毎年4月の最終の土日に『加悦谷祭り』が行われます。田植え前の時期です。春祭りですのでもともとは豊作祈願祭だったのでしょう。あ、赤い車の前に立つのは今から29年前の薪山崎です。

 

その加悦谷祭りですが、与謝野町には6つの地域があり、それぞれの地域でほぼ同日に祭りが行われるんですよね。

与謝野町にはケーブルテレビがあり、今は各地域で行われているイベントを映像で観ることができます。祭りが同日に行われるっていうこともあって他の地域の祭りは観にいくことができないんです。最近ですね、他の地域でどんな祭りが行われているかってコトを知ったのは。

 

で、今年は与謝野町町制10周年ということもあって、3月19日に与謝野町各地域の祭りが集まって披露し合うっていうイベントがあるんですよ!

私は祭りが好きで東京から帰ってきたようなものなんでw、この春は『二度も祭りがある!』ってことでテンションが非常に高くなってるんですよ。

 

一月下旬にもなれば3月の練習が始まりますし、例年通りの練習は3月下旬より始まります。

 

つまり、3ヶ月も祭りに関わっていることになるんですよ!

 

って一人テンションが高くなっているんです。ので!テンション高くなったついでに『おらが祭り』をみなさんに見ていただきたい!と思い、写真や動画をたっぷりまじえて今回の記事を書きましたのでみてくださいね!

 

 

下山田の太刀振り

私たちの地域、下山田では『太刀振り』がとりおこなわれます。

 

近所の宮津市に『籠神社(このじんじゃ)』があるんですが、そこで行われている『葵祭り』でおこなわれている太刀振りを戦後に教えてもらったのが由来とされています。

 

歴史はともかく、葵祭りの太刀振りとはまた違った方向性を持って進化した下山田の太刀振り、私は日本全国の太刀振りの中でも最高だと思っていますよ。馴染んでいるという意味で、ですけどもね。

 

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上の動画を見てください。

私のブログに、ちょいちょい『近所のお兄さん』が登場するんですが、そのお兄さんって実は2人いましてですね、特定を避けるために同じように表現していたんですが、ま、この際ですから顔出しで出ていただきましょう。動画のサムネイルに見えてる坊主の人がその2人のうちのお一人です。

 

名出しは必要以上には避けたいところですが、この際ですから紹介します。

 

政樹くんです。

 

2009年と少し古い動画ですので、そうですね、このお兄さんがまだ30〜31歳の頃の動画です。いきつけの居酒屋さんの駐車場で『花振り(はなぶり)』を披露されています。

当時この居酒屋さんのマスターにお世話になっていたということもあり、子どもたちの後に締めるのは政樹くんっていう流れだったんでしょうね。この方、太刀を飛びまたぐ『花振り』ができることもあり、下山田の祭りの深淵を覗いてる方ですので祭りの時だけは周りの大人も一目を置いているんですよね。政樹くんがこのブログ記事を読まないことを願いますw

 

加悦谷祭りは4月の最終週の土日に行われます。ので、2日間あるわけですよね。

 

土曜日は宵祭りでして、地域の区長宅、副区長宅を巡行します。

日曜日は本祭り。2つの神社にて祭礼を行い、その後『花料』をいただいた各家庭に回って太刀振りを奉納します。

 

ちゃはーい!!!って掛け声で始まるんですよね。

 

私が聞いた話では、祭礼にて神社の神様を私たち山車一行がお連れし、神様とともに太刀振りで清め払い、豊饒や安全を祈念していただく、ということのようです。

ですので、『花振り』をする青年は決して太刀に足を引っかけることが許されません。

だから、といいますか、各個人の運動能力に左右されますので選抜制となっているんですね。

 

今でも『花振り』ができる青年は子どもたちから尊敬を集めていますし、あこがれの対象になっているんですよ。昔なら女子からの熱いまなざしを受けていたかもしれません(今でも?)。

 

ちなみに、私は選抜の場にも上がれなかったクチです…

 

 

祭礼の様子を収めた動画がYouTubeにアップされていますのでみてください。

 

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ながーい行列になって『道振り(みちぶり)』をする様子がありますね。

 

下山田では小学一年生になったら太刀振りをします。

低学年の子が列の先に配置されるので、我が息子が大きくなった姿を喜ぶご家族のみなさんがしきりにシャッターを切るんですよね。これは私が思うことなんですが、こうやって『地域に我が息子を披露する』意味合いもあるのでしょう。最高なんですよ太刀振りってホントに。

 

 

本場の太刀振り

私たちの下山田地区では太刀振りが行われていると書きましたね。で、宮津市の『葵祭り』からその太刀振りを教えてもらったとも書きました。

 

本場?の太刀振りがコチラです↓

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うーむかっこいい。

 

が、私にとっての太刀振りはやっぱり『下山田の太刀振り』ですね。

 

円をかいてまわる姿に違いがあります。下山田のは大きく飛び跳ねて舞う。葵祭りのんは歩くように荘厳に舞う。

 

教えてもらってから50年以上も経ってることもあり、下山田は山に囲まれていることもアって?独自の進化を遂げたようですねw

 

ちなーみに、下山田の人達は宮津市の方に太刀振りを見せようとは思ってないです。教えていただいたんだって謙虚な気持ちでいますのでどうぞ宮津市府中の方は下山田を批判しないでくださいね。

 

 

下山田の太刀振り写真いまむかし

ここからは私の家にあった写真を紹介しますよ。与謝野町下山田350戸で生まれ育った方のみ懐かしく思っていただける写真だと思いますが、貴重な昭和後半の地方の資料写真としてみていただけたらと思いますよ。

 

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写真は祭礼の『道振り』の写真です。先頭でカメラ目線になっているのは私の弟です。彼が小学3〜4年生くらいの写真ですから1992年あたりでしょうか。

 

この道振りには小学1年生〜中学3年生+青年15人程度+高校生の有志が参加しています。およそ100人程度の列ですね。懐かしい。

 

 

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40年前の屋台と、、、

 

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去年の屋台。

 

飾りにも時代の変化が感じられますが、一番の変化は提灯。現在の提灯はLEDライト内蔵で低消費電力のため屋台搭載バッテリーの交換が一日一回ですむようになりました。

 

 

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LEDのおかげで明るい。が、電球色を使うことによって幻想的な夜を演出してくれていますよ。最高です。

屋台についたスピーカーマイクに向かう薪山崎です。

 

 

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25年前の集合写真です。懐かしい面々があり、当時の雰囲気がビンビンに伝わってきますよ。当時はこの写真の神社の境内で祭りの練習が行われていたこともあってか土がキレイですねー。

 

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そしてこちらが去年の集合写真。

人数が減っているように見えますが、女子学生の笛部隊が恥ずかしくて写真参加できなかったためw20人ほど少なく写っていますよ。

 

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三人で舞う中学2年生の薪山崎。一番左が私です。

 

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実家の前の道を封鎖して舞う小学5年生の薪山崎。

小学3年生以上になると『道振り』+『宮振り』を踊ることができます。宮振りは2〜3人の組に分かれて祭礼や各家庭で披露する形の太刀振りですね。自分の家では必ず太刀振りをしなければいけません。見せどころです。

 

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こちらは一昨年実家の前で『宮振り(その中でも花振り)』を奉納していただいた時の様子です。子どもたちが『宮振り』を披露した後青年が『花振り』を納めてくれます。ジャンプするやつなので体力的にも大変ですし、価値があるってもんです。ありがたや。

 

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氏子の神社で『宮振り』を踊る薪山崎。

 

小学6年生時分でしょうか?きちんと太刀の刃先が内側を向いています。今の子どもたちにキツく指導するのが憚られるという理由でここまで教えてないんですが、それってもしかして子どもたちを馬鹿にしてるんじゃないか?って自己反省しています。

 

子どもには真剣にホンモノを教えていかないといけませんよね。この写真を見て反省する次第であります。

 

 

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場面は打って変わりまして、太刀の準備をしながら笛を吹き、酒を飲みつつ談笑する青年部面々の写真です。

 

毎年一月半の練習期間でビールが○ダースほど空きます。全て見舞いやOBさん方の寄付にて成り立っています。

 

 

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きったない写真ですが、左が去年の薪山崎。右が弟です。

 

ベロンベロンで吹けもしない笛を吹いていますねワタクシ。アホ丸出しです。最高です。

 

 

おわりに

世界にも日本国中にもいろんな祭りがありますが、『おらが祭り』が最高ですねやっぱり。

 

『おらが祭り』って、けっしてそこに生まれ育ったところだけじゃないと思うんですね。つまり、自分の住みたい街で、さらにそこの祭りが気に入ればそれが『おらが祭り』になるんだとおもうんです。

 

人が成長し祭りに入っていく時って少なかれ『地域に目が届くようになった』っていうところがあるでしょうし。

 

祭りに参加するのってパワーが必要ですしね。

 

いろーんな意見はあるでしょうが、私にとって祭りっていうのは『自分が成長できる場所』なんです。また、『自分が自分でいられる場所』なんですよね。

 

今年の祭りも全力で楽しみたいと思います。

 

ちゃはーい!!!

 

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