タイトルに書いたように、薪を作るのってホントお金がかかるんです。この軽トラは120万円なり!
巷には『タダで手に入れる方法』や『安く購入する方法』なんて情報があふれていますがみなさんダマされてはいけませんよ!っていう記事です。
薪は購入したほうが安くすむ
薪ストーブを導入するのは100万円かそこらですみます。100万円を高いか安いかっていうのはここでは取りあえず話題にしないことにしますよ。
で、薪の価格。全国平均でおよそ¥70/kgといったところでしょうか?(薪山崎調べ)
私は今シーズンが初の薪ストーブシーズンなんですが、おおよそ2.5トンは使い切ってしまう計算です。ので、全ての薪を完成品でお店から購入すれば¥175,000はかかってしまうことになります。
が、これってホントに高いんですかね?
薪って自分で作ればホントに安くすむんですかね?っていうのが今回の議題なんですよ。
1番の記事、タイトルを読んでいただくとわかるんですが、柿の木をタダでもらっていることがわかっていただけると思います。
で、2番の記事。こちらは『薪がほしいので』とはいうものの、森林組合さんでは薪の販売がなされていないため『原木がほしいので』と読みかえていただいたほうがよいかもしれません。
1番と2番の記事の違いに注目していただきたいのです。
1番はタダで『少量』の原木を仕入れています。
2番はお金を払って『ある程度まとまった量の原木』を購入しようとしています。
残念ながら2番については近所の森林組合さんが個人向けの原木販売をされていなかったために叶えられませんでした。が、実際に原木を購入できたとしても果たしてスムーズに薪割りまで作業を進めることができたかどうか今になって疑問に思うんですよ。
だって、原木を現地でカットすることができない場合、大型トラックなんてもってませんから運搬方法がありませんし、大型トラックで運搬していただけたとしても3〜5mの原木を置く場所なんて私の家にはありません。
あ、1番と2番の違いの説明に戻りますが、薪用の木って『タダ』で仕入れるにしても『お金を払って』購入するってコトが問題じゃないんですよね。
『少量』なら個人でも運搬可能なんですけれど、一度に手に入る量はもちろん少ないですし、何よりも不定期で不確定な情報を受け身になって待つしかないわけです。
『ある程度まとまった量の原木』になると購入量が多くなる分ボリュームが出ますのでkgあたりの購入単価はグッとお安くなりますよね。安いと¥6〜8/kg+運賃で購入できるんじゃないでしょうか?
そして、ある程度まとまった量の原木を販売されている業者さんなら、お願いすれば年に1・2度くらいであれば注文を受けた上で原木を集めてくれるでしょうね。つまり、安定して薪を手に入れれるようになるわけです。理想ですよね。
私が何を言いたいかってコトなんですけれども、タダでも、安くに、でも薪のために木を手に入れようとするとなると様々な障壁が待っているってコトなんですね。
個人レベルで運搬できるレベルのウマイ話ってなかなかないですし、安く原木を仕入れるには広大な土地が必要だったり、玉切りするために仕入れ先の本業を邪魔してもいいんだ!って強靭な精神が必要だったりとホント悩みはつきないわけです。森林組合さんの土場や製材工場なんかで本業をされている横で素人がチェンソー振り回したりしたら邪魔でしかないですよね。『早く木を持って帰れよ!』てなりかねない。
うーむ。悩みはつきないんですが、これら1番や2番の原木仕入れ方法には共通したある問題があるんです。
トラック、チェンソーなどの道具がないとどうしようもない!ってコトです。
強烈ですよね。
せっかく『タダ』で原木が手に入る機会が目の前に転がっているとしても軽トラやチェンソーがないともうどうしようもない!
また、原木を『安く購入』できたとしても原木が置ける土地やチェンソー、斧などの薪割り道具がないともうどうしようもない!
ですよね。
あ、ちなみになんですが、去年タダでもらった柿の木って斧じゃ絶対に割れません。
文句を言うわけではないのですが、私が手動の油圧薪割り機を持っているから触手がのびたんです。持ってなかったらお断りしているかもしれないような原木だったんですよね。これは一回斧持って薪割りしてみたら、原木を見ただけで判断できる内容ですよ。
それでは下記から薪割り道具のお値段を見ていただきますね!
薪割りに必要な道具
軽トラ
中古で30万円〜60万円くらい。新車で80万円〜130万円くらいってところでしょう。
冒頭にも書きましたが、私の軽トラはハイゼットジャンボといいまして普段使いも快適に過ごせるように運転席キャビンが普通の軽トラよりも大きくなっていますよ。そのために軽トラなのにシートが少しリクライニングするんです。
最高ですが、お値段はおよそ120万円しました。
チェンソー
ホームセンターモデルで3万円くらい。頑丈なプロ用モデルで8万円〜20万円くらいってところでしょう。
この記事にありますように、私はスチールのMS261C-Mっていう機種を買いました。およそ14万円くらいしましたね。パワーもあって快適なんですが、プロ用だけあって少々お高いです。
が、プロ用モデルなら20年はもつってコトも知っていましたんでそこはぜひともプロ用モデルがほしかったんです。
チェンソーについては下の記事からいろんなメーカーについて紹介していますので読んでみてください。
薪割り機・斧
私が持っている手動油圧薪割り機で3万円いかないくらい。私がほしいエンジン薪割り機で20〜50万円台ってところでしょう。
斧ならホームセンターで5千円くらい。海外製の大型モデルなら3万円くらいってところでしょう。
価格:429,840円 |
関係ない話なんですが、私はこのVH-1500GXが夢に出てくるくらいほしいですよ!
原木を仕入れられる土地
これについては薪ストーブのためにわざわざ購入する人ってあんまりいないでしょうし必要であればって感じですよね。
4m〜の原木を置くのと、作業する場所を確保すると50〜60坪は最低でも必要でしょうね。
安く3万円/坪で見積もってもかる〜く150万円くらいはしてしまいますね。土地を購入したとしても薪ストーブの使用場所から離れているのであればやっぱり軽トラなどの運搬車が必要になってきますね。
これだけかかる
つまり、土地は別としても最低40万円はかかる計算になります。軽トラを新車で買ったりエンジン薪割り機を投入したりするとかる〜く200万円台にはねあがっちゃいますよね。
それでもアナタは薪が割りたいのか?
ってことを考えてみてくださいね。
現代の日本には素人が『安く』薪を購入できるシステムはないと思ってください。
で、見た目の安さを追求すると自らの労力が必要になってくるんです。当たり前ですけれども薪ストーブ購入後に悩んでいる方ってけっこう多いと思います。私が家を建てた工務店さんも私の薪集めの様子を見るまでは『薪ストーブって大変だしやめといたほうがよいかもよ』っておっしゃってました。
薪集めと薪割りを趣味として楽しめるか否かがそのあたりの分岐になってくるような気がしますよ。
楽に薪割りしようと思うと40〜200万円程度の道具購入資金とある程度の労力+原木の購入費用がかかってきます。
全て薪を購入したとしても40万円なら2〜4年分、200万なら8〜12年分の薪が買えてしまうんですよね。
私は割りたいぞ
ってコトです。
私は薪割りを趣味にできるオトコです。
私はブログで稼いだお金を薪に当てることを目標にしているオトコです。
やりますよ私は。やってやりますよ!
おわりに
薪ストーブは趣味性の高い道具ですのでどうしても購入費用や維持費が高くついてしまいます。まずはそのことを十分に認識した上で何か自分で行動できるコトを見つけていくのが『なるべく安く』薪ストーブを維持していくコツなんじゃないかって最近思います。
薪を全てお金を出して購入する必要はありませんし、半分買って半分は自分で探してってしても良いと思います。
本業のみでなく複数の副業を持つ感じ?で薪を仕入れるのが正解なんじゃないかとも思いますよ。
そして何よりも、『薪がない!薪がほしい!』ってコトを明るく楽しく言い続けることが大切なんじゃないでしょうか?私はこの作戦の効果もあって今年の薪は2万円程度でまかなうことができましたよ。
刺激的な記事タイトルでしたが、、、
薪は作るな!→作っても良いけど買っても良いよ。
薪割りするな!→薪を全て購入している人でも薪割りしてみたら?楽しいしよ!
薪は買うのがいちばん安い!→自分のできる範囲で調整したらイイと思う!
って読みかえていただけたら幸いです!
薪ストーブライフを楽しみましょう!