私はスチール社のMS261C-Mというコンピューター制御のチェンソーを使用しています。2015年の12月に購入したのですが、購入してからずっとスチールのHPウルトラという2サイクル混合オイルを使っているんです。
およそ¥4,500/リットルと日本で販売されているチェンソーや刈り払い機用の混合オイルとしてはお値段も性能も最高峰のオイル。なぜ私がこのHPウルトラを使っているかを記事にしてみました。
スチールHPウルトラを使う理由
結論から申し上げます。
私が素人チェンソーユーザーだから
なんです。もうこれにつきます。
この後の項目は全てこの理由を語るためにあるとおもっていただければと思いますよ。
スチールHPウルトラについて
スチールのHPウルトラは日本で一般向けに販売されている2サイクル混合オイルとしては1番性能が良く、また1番お値段も高いとされています。
まずはスチール社のホームページをみてください。
STIHL HP ウルトラ 最高級クラスのエンジンオイル | STIHL
お値段はスチール社のホームページには掲載されていません。
先ほども書きましたが、実売価格は¥4,500/リットル前後とかなりの高額の部類に入るオイルなんだと思っていただければけっこうです。
比較のためにみていただきますが、お安いものですと千円/リットルを切る価格で購入できるものがあります。
ホームセンターなどではこの価格帯くらいの混合オイルがよく販売されているのではないでしょうか?
上記オイルと比較してお値段にしておよそ6倍以上するスチールのHPウルトラですが、ホームセンターには置いていません。スチールの販売店しか置いていません。ホームセンターに行けば上記のような混合オイルがお安く手に入るにもかかわらず私はHPウルトラを販売店さんに買いに行くんですね。
私がこのような高級&高性能オイル を使う理由はどこにあるのでしょうか?
素人チェンソーユーザーなのになぜ高級オイルを使用するのでしょうか?
詳細は最後のほうに書きますので、まずはチェンソーや刈り払い機にオススメの混合オイルについていろいろとみていきましょうね。
他のチェンソー用高性能オイルは?
スチール
高級オイルを開発販売しているスチールですが、ただただHPウルトラだけ販売されているわけではありません。
混合オイルの選別には性能だけでなくコストもセレクトの大きな理由になりますよね。お仕事をされている方、もしくは混合オイルを支給する立場の事業主さんのような立場であれば色んな考え方があると思いますし、そのような需要をみたすためにスチールもさまざまなグレードの混合オイルを作っています。
- HPスーパー 実売¥3,000前後 ☆☆(スチール社性能ランク)
こちらのオイルはHPウルトラにつぐ性能を持ちます。特に『煙の少なさ』や『4mixエンジンへの対応』のために開発されたオイルです。
HPウルトラが発売されるまではこちらがスチール社のフラッグシップ混合オイルだったんですね。
- HP 実売¥1,200前後/リットル ☆(スチール社性能ランク)
ご近所にスチールの販売店がある方なら一度は手にされたことがあるのではないでしょうか?
スチールの販売店では一般の方がチェンソーを購入された場合こちらの混合オイルを勧められることが多いのではないでしょうか?私も近所の販売店ではこちらをオススメされました。
- スチールHPウルトラ 実売¥4,500前後/リットル ☆☆☆(スチール社性能ランク)
STIHL HP ウルトラ 最高級クラスのエンジンオイル | STIHL
敢えて順番を変えましたが、私が愛用するスチール最高峰の混合オイルです。
チェンソーを正しく使用できていればの話にはなりますが、今まで一度もエンジントラブルにあっていませんし、マフラーから混合オイルが垂れてきたりすることも一度もありません。
MS261C-Mは排気口のそばに金属製のチェーンカバーがついているんですが、少しキツネ色に色づく程度のクリーンネスです。そのキツネ色もパーツクリーナーを吹いてやるとほとんどがキレイに落ちてくれます。
スチール社いわく、潤滑性能、オイルの入れ替わり性能、カーボンの堆積性の全てにおいて最高の性能を持っているとされています。
このエンジンオイルをチェンソー購入当初から使っているのですが、チェンソーのエンジンがかからなかったことはありません。もちろん、キチンと使用後に混合ガソリンを抜く手間を惜しまなければの話ですが。
- 他スチール社のエンジンオイル
ホームページには掲載されていませんが、スチールはもっと廉価な2サイクル混合オイルも販売しています。2種類あって¥2,500〜4,000/4リットルくらいだったはずです。
こちらのエンジンオイルについては販売店さんも私にはオススメされませんでした。
理由としては、『素人さんにこれを売るのは怖い』というような内容でした。
つまり、先ほどキチンと使用後に混合ガソリンを抜く手間を惜しまなければと書きましたが、素人にはこのようなチェンソーの扱いがナカナカに難しいからだからと思うんですよね。これは私の勝手な想像です。
それでは、他社の高性能オイルもみていきましょうね。
ハスクバーナ
- LS+ 実売¥2,000前後/リットル
Husqvarna 2 ストロークオイルおよび燃料 2ストロークオイル LS+ (50:1)
この混合オイルもチェンソーに関わる方なら必ずみたことがあるかと思います。チェンソーに興味を持たれた方はハスクバーナ製品をみてワクワクされることもあるかと思いますが、そのときに知るのがこのオイルですよね。
LS+はインターネットで購入できる(スチール製品は店頭販売のため)2サイクルチェンソー用オイルの中では最高峰といえるでしょう。
近くに店舗がない、マトモな製品が扱われていない方などはインターネットで上記製品を購入されることをオススメします。製品の持ち、性能が安物のオイルとは段違いです。
LS+の性能としてはスチール社のHPスーパーに近いものがあるようです。
私もチェンソー講習会でこのオイルが混合されたガソリンを使用しました。
LSとはロースモークのことですが、確かに始動時の煙も気持ち少なかったように思います。
こちらの製品はインターネットでもさまざまな店舗で購入することができます。
販売店に行ってまで良いオイルはいらないっていう方でもインターネットで購入できますし、性能とお値段のバランスはかなり良いモノが有ると思いますのでこのオイルの使用をオススメします。
それを確かなものとしていただくためにも、下記『チェンソー本舗』さんのサイトをご参考下さいね。*スチールHPウルトラとなっていますが、ハスクバーナLS+についても言及されています。
以上です。
高性能オイルとして私が使用したことのあるもので、オススメはスチールHPウルトラ、HPスーパー、ハスクバーナ+の3種類です。常にこの3種類のどれかを最低でも使おうと思っていますよ。
スチールHPウルトラのコスト
私が住む京都府与謝郡では2017年2月現在のガソリン価格はレギュラーで¥127程度となっております。¥130/リットルとしてHPウルトラを使用した場合と他の場合でのリッターあたりの単価を見ていきましょう。
- スチールHPウルトラ → 混合ガソリン単価¥220/リットル
- スチールHPスーパー → 混合ガソリン単価¥190/リットル
- スチールHP → 混合ガソリン単価¥154/リットル
- ハスクバーナLS+ → 混合ガソリン単価¥170/リットル
*正確には1020ccあたりのお値段となります。
上記の混合オイルは全て50:1の割合でガソリンと混合するためにつくられています。
ですので、1リットル入りのボトルで50リットルのガソリンと混合することができますね。
どうでしょうか?混合ガソリンって自分で作ればけっこうお安いように思えませんか?
というより、こうやって単価を出してみると¥4,500/リットルもするHPウルトラの混合ガソリン単価ってそれほど高くないように思えてきませんでしょうか?
HPウルトラは高いか?と、結論について
高いと思います。事業主さんや、お仕事で毎日使用される方にとっては、ですね。
いよいよ結論に移ろうとしているのですが、単価にしたら『それほど高くないですよね?』と言ってみたり、お仕事で使用されるには『高い』と言ってみたりとまとまらないように思えますよね。すみません。
結論は、私にとっては安い。ということなんです。
プロの方はチェンソーの扱いになれていらっしゃる。だからこそ少々お安いオイルでもチェンソーをいたわりつつ使用することができます。目立てもシッカリされるでしょうからチェンソーへの負担も少ないはずです。
方やワタクシのような素人。チェンソーの扱いはもちろん、エンジン工具についての知識や経験もプロの方に比べれば圧倒的に少ないです。
エンジンが悲鳴をあげても聞き取ることができないのです。
また、エンジンを壊してしまうともっと怖いのがその修理代金ですよね。
シリンダーとピストンの同時交換だとMS261C-Mでおよそ5万円程度かかるようです。
激安混合ガソリンの¥144/リットルで泣くか、HPウルトラの¥220/リットルを惜しまず使用するかだけの違いで5万円はキツイですよね。オイルのせいにはしたくないですが、知識の無さと混合オイルが相乗効果となってエンジンが焼き付いたのだとしたらそれは悲劇ですよね。
高性能オイルを使用することで救われることもあるはずです。
そのための保険料としては格安の部類に入るのではないでしょうか?
おわりに
もちろん、ですが、高性能オイルをただ使っていれば安心というわけではありませんし、正しい知識や経験があってこそだと思います。
また、良い混合オイルを使うこと以上に『正しい混合比で混合ガソリンを作る』ことが大事ですよね。
2サイクルエンジンといえども小さなパーツで構成されている精密機械です。
自作の混合ガソリンは使用期限が1ヶ月前後と短いですし、使用後にガソリンを抜いておくことや、水の混入にも気をつけなければいけません。
チェンソーや刈り払い機ってもしかして現代の日本車よりも愛情をもって手をかけてやらなければならないのかもしれませんよね?
何よりも私は『趣味で』チェンソーを使用しています。せっかくの作業日に安物の混合オイルを使っていたためにオイルがガム状になってキャブレターにこびりついたりでもしたらあっという間に販売店行きにするわけにはいきません。
こういうわけで私はスチールHPウルトラを使用しているんですよね。
みなさんはどうですか?
混合オイルについて熱く語り合えるようになりたいものです。
以上です。
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