今回は私が愛用するガストーチ、SOTOのRZ-520に補充するカセットガスを選んでみましたという記事です。
プロパン配合をオススメする理由
食卓や野外バーベキューなどでずいぶん普及した感のあるカセットガスですが、カセットガスにも種類があることをご存知でしたか?
私は薪ストーブユーザーなのですが、最近の断熱材の入った住宅に住んでいるとはいえ薪ストーブの着火時の気温は10℃以下。
普通のブタンガスのみのガスでは勢いが弱かったり、何よりもスライドガストーチのRZ-520を手で温めないと火がついてくれません。
室内でこんな状態ですから、冬の野外に持ち出したりすると着火性が悪いだろうことはすぐわかります。
こんな状況をどうにかしたい!と思っている矢先、ガストーチのガスが無くなったのでカセットガスを勉強してから購入することにしました。
先ほどいいましたカセットガスの種類というのはその中身、ガスなんです。
- ブタンガスのみ
- ブタンガスにイソブタンガス配合させたもの
- ブタンガスにプロパンガスを配合させたもの
大きく分けて3つに分かれていますね。
で、その3つのガス種類について何が違うかなんですが、
下に行くほど低温着火性に優れ、またガスの圧力も高い
ってことなんですよ。
ブタンよりもイソブタン、イソブタンよりもプロパン配合の方が性能が高いんですね。
なぜブタンガスよりイソブタンガス配合のものが、さらにはプロパンガス配合だと性能が高いかってコトなんですが、原因は蒸気圧と沸点にあります。
つまり、蒸気圧がブタンよりイソブタン、イソブタンよりプロパンの方が高く、そのことによって気温や大気圧など同じ条件であれば勢いよく缶から吹き出してくれるんです。
また、沸点がブタンよりイソブタン、イソブタンよりプロパンの方が低いため、気温が低いときもイソブタンやプロパンはブタンよりも気体になりやすいんです。
つまり温めなくとも缶から吹き出してくれやすいんですね。
これらを考えますと、冬に薪ストーブを使ったり、工場にある時計型ストーブを使ったりする私にとっては少々高価でもプロパン配合のカセットガスを使用したほうがストレスなく薪ストーブライフやアウトドアライフを快適に過ごせるってことなんですね!
知らなかった!
どんな製品があるの?
普通の、といいますか、普段私たちが家庭でよく目にするカセットガスはこんなのがありますね。
このカセットガスはブタンガス、つまりLPGのみが充填されています。
お値段は3本セットで500円前半といったところでしょうか。
お次はイソブタンガス配合のちょっとお高いカセットガスをみていただきます。
お値段は同じく3本セットで600円程度になりますね。
いよいよプロパン配合のカセットガスです。
こちらは600円〜700円台とブタンのみのカセットガスやイソブタン配合のカセットガスよりも少し高価ですね。
が、考えようによっては安いです。
100〜200円ほどの差で着火性が良いならば安いもんだと思いませんか?
調べるまではもっと差額があるって勝手にかんちがいしていましたよ。
みてください。
SOTOのパワーガスはしっかりとプロパンガスが入っていますよ。
ガスを入れてテストしてみたんですが、プロパン配合なだけあって気持ち勢いよく燃焼しているように思います。
寒い野外や、ガスが少なくなってきたときなんかにも圧力低下に強いですね。
無くなるときには一気に無くなるんでしょうが、このRZ-520にはガス残量がわかるように透明の確認窓がついていますので安心です。
おわりに
今回の記事は下記サイトを参照して書きました。
読んでいただくとわかるんですが、イソブタンの蒸気圧はブタンの約1.5倍です。
また、プロパンの蒸気圧はイソブタンの約2.7倍。ブタンの約3.8倍もあります。
私が調べる限り、家庭向けカセットガスでプロパンのみの製品はありませんでした。
ブタンのみのもの、ブタンとイソブタン、ブタンとプロパンを混ぜたものの3種類がカセットガスとして販売されています。
つまり、純粋なプロパンガス製品はないわけですから単純にプロパン配合製品がブタン製品の3.8倍の性能を持つとは言えないことに注意してください。
いずれにしましても、プロパン配合のカセットガスは高性能ってことがわかっていただけたのではないでしょうか?
3月でもまだまだ寒いですし、夏でも高性能を維持できるプロパン配合のカセットガス。試してみてはいかがでしょうか!
以上です!
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