*NGKホームページ『農林・船舶・産業用スパークプラグ検索』より
調べてみて初めてわかることってありますよね!?
今回はチェンソーのプラグについて調べてみてわかったこと、想像したことをお伝えいたします。
NGKのサイトを参照した
このリンクから飛んでいただくと『メーカー』と『発動機種名』を選ぶプルダウンメニューがあります。
『メーカー』をスティールに、『発動機種名』をチェンソーにすると冒頭の検索結果が現れるのですが、、、、
チェンソープラグの抵抗について
*NGK『標準プラグ品番一覧表』より
私が所有するスチールのチェンソー、MS261C-Mの指定プラグ品番はNGKですと『BPMR7A』です。
上の表を見ていただくと、右下にBPMR7Aがありますよね。
で、その左にはBPM7Aという品番のプラグがあります。
これはつまり、品番にRの無い左の列が『抵抗無しモデル』で右側の列が『抵抗入りモデル』となります。
チェンソーには点火部品など電波の影響を受ける部品が多く含まれています。それら部品を保護するためにプラグに抵抗を入れることによってノイズを抑えているんですね。
また、MS261C-Mというチェンソーはコンピューターによってガソリンの吐出量を制御しています。コンピューターを保護する目的もあるんですね。
もちろん、近隣を電波障害から守るという目的も大きいです。
チェンソープラグの熱価
また表に戻っていただきますと、各品番には数字が打たれていることがわかります。
この数字に注目していただくことでそのプラグの熱価がわかるんですね。
- 数字が低い→冷えにくいモデル
- 数字が高い→冷えやすいモデル
つまり、高出力高回転のチェンソーはこの数字が高いプラグが採用されていることになりますよね。
MS261C-MやMS441などはプロ用チェンソーなので熱価は7番のモノが使われていて納得です。
熱価がかわるとどういうことが起るのかを見ていただきましょう。
- 7番指定のチェンソーに6番→異常燃焼などおこしエンジンを損傷させる
- 6番指定のチェンソーに7番→くすぶりやかぶりをおこす
6番のプラグは熱しやすく、それに比較して7番のプラグは熱しにくい、と考えてみてもよさそうです。
プロ用と比較して高出力高回転でまわす設計になっていない(熱価6番指定)チェンソーに7番のプラグを取りつけてしまうとプラグ自体の放熱性が良すぎて電極まわりにススがこびりつきやすく、また電極まわりの温度が低いために気化した2サイクルオイルを含む混合気が電極まわりに付着するんですね。
チェンソーエンジンでプラグの番手をかえることは何か理由がない限りやめたほうが良いでしょうね。
大まかに、ではあるものの
私の所有するMS261C-Mやスチールチェンソー最大機種のMS880までいわゆるプロ用モデルでは全てBPMR7Aという熱価7番のプラグが採用されています。
反対に、といいますか、一般向けモデルはその多くがCMR6Hという熱価6番のプラグを採用しています。
全てのスチールチェンソーで一般向けモデルが熱価6番、プロ用モデルが熱価7番を採用されているわけではないため注意が必要ではありますが、大まかにみて高回転高出力モデルには熱価7番のプラグが採用されていることがわかります。
MS201とMS241C-Mは意外だった
先ほど『大まかに』と言いましたが、そうなんですね。
MS201やMS241C-Mなどプロ用モデルでも熱価6番のプラグが採用されていたことにビックリしました。
知らなかった!
よくよく考えてみますと、MS201は約35cc。MS241C-Mは約43ccの排気量です。
排気量だけでは判断しきれませんが、発する熱量が小さいから番手を下げているのだと私は勝手に考えることにしましたよ。
もちろん他にも許容回転数や圧縮比、エンジン構造などさまざまな要因があっての番手6番という選択でしょう。
今度チェンソー屋さんにいったときに質問してみます。
おわりに
今回スチールのエンジンチェンソーに使われているプラグ熱価について調べてみていろいろと考えることができました。
私のチェンソーMS261C-Mは7番のプラグが使われていますから下記のことに注意してもよさそうですね。
- プラグが冷えやすいから再始動などでプラグを濡らさないように気をつける
- プラグが冷えやすいから長時間のアイドリングのみの運転を避ける
- 良質なエンジンオイルを使用してススの付着を防止する
みなさんもご自身のチェンソープラグを見てみてはいかがでしょうか?
以上です!
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