薪ストーブ選びで一番大切なことってなんでしょう?デザイン?メーカー?燃費?外国製?日本製?etc…薪ストーブユーザーになるのって色々と調べることが多くてけっこう大変なんですよね。
今回はそんな悩める?アナタのために、薪ストーブユーザー歴2年の管理人がズバッとお答えしようと思います。
答えはこれだ!
キチンと密閉されている薪ストーブを選ぼう!
これにつきます。
密閉さえキチンとしていればもう薪ストーブとしての基本的な性能を備えていると考えて間違いないでしょう。カタログ記載の「燃費」や「薪が長時間もちます!」などは特に気にする必要はありません。
じゃあ、密閉されているってどういうこと?
ポイント:ガスケット処理
密閉されているってどういうこと?の答えですが、前面扉など開口部すべてにガスケットロープで密閉性を高める処理がされていることが重要です。
画像で見てみましょうね。
これがガスケットロープです。
管理人のネスターマーティンS43というモデルには白色のガスケットロープが使われていますが、メーカーによっては黒っぽい色のものが使われていることがあるようです。
このガスケットロープは下記の役割をします。
- 外部からの空気の進入を遮断する
- 炉内の熱やガスの流出を遮断する
これだけといえばそれまでなんですが、これが薪ストーブにとって非常に重要な働きをしてくれるんですね。
非常に重要な働きって、どういうこと?
理由:「薪ストーブはガス発生装置」なんです
ズバッと言い切りすぎてしまいましたが、管理人は薪ストーブを「ガス発生装置」と理解しております。
どういうこと??薪ストーブは「薪を燃やすための箱」なんじゃないの?ってことなんですが、ちょっと理解の視点を変えるだけで腑に落ちていただけると思います。
そこで下記写真をよくご覧下さい。
うん、薪が燃えてますねw
じゃなくて、薪から発生するガスが炉内上部で炎になっている様子がわかるでしょうか?
矢印をつけてみるとよく理解していただけますよね。
当たり前なんですが、炎って、ガスが着火した状態(プラズマ)なんです。
ガスがうまく発生しないことには炎が上がらない。炎が上がらないということは温度も上がらない。温度が上がらないということはガスがうまく発生しない→運転停止。という結果になります。
だから、薪ストーブは「できるだけガスを逃がさない設計」になっているんです。正確には、「ガスや熱を逃がさない設計」とも言えますね。
- だから、薪ストーブは暖かいんです。
- だから、薪ストーブは煙が少ないんです。
- だから、薪ストーブは燃費がいいんです。
焚き火と対極なのが薪ストーブ
焚き火と真反対の仕事をしているのが薪ストーブと考えてみても良いでしょう。
焚き火ってこんな感じじゃありませんか?
- 煙が多い
- 熾火をうまくつくらないと消火してしまう
- ゴウゴウと勢いよく燃え、どんどん薪を消費してしまう
焚き火を批判するわけではありませんが、よっぽどうまく熾火(おきび、と読みます)をつくらないと新しい薪をくべてもうまく炎が上がってくれませんよね。
だからこそ焚き火は面白く、腕の見せ所があるというわけなんですけれど。ヘタな焚き火だとそれこそ「煙がモウモウと上がっておしまい」なんてことになって目も当てられません。燃焼に必要な一酸化炭素をまきちらすだけです。
おわりに
薪ストーブ選びってむずかしいようで実は簡単です。
上記のように、「キチンとガスケットで密閉性を高めてある薪ストーブ」を選択すれば良いだけですから。
それを頭に置いておくと、鋳物製、鋼板製、ブリキ製など「薪ストーブと呼ばれているモノ」に対面しても理解が想像の力が飛躍的に高まるはずです。
わかりやすい例が、ロケットストーブ。あれはいわゆる高性能な薪ストーブではありません。薪の投入口が開いてますから。
ね?
外国製でクリーンな排気や高燃費をうたう薪ストーブは必ず密閉性の高い構造をしています。
日本製の薪ストーブが今まで批判されてきたのは気密性が低かったから。
だから、現在では日本製が悪くて外国製が良いということは当てはまりません。
なぜなら、日本製でもキチンと密閉性を理解した薪ストーブがつくられるようになってきたからなんですよ。
AGNIの製品は間違いなく「薪ストーブ」なんです。
さあアナタも「密閉性」を念頭において店頭に出向きましょう!ホンモノの薪ストーブライフはもう目前にありますよ!
それでは以上です!
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