今年の春に積みあげた薪がもう『食べごろ』になりました。それも『スイス積み』と、細枝も細かく割ったおかげだと思っています。井桁積みと比較して明らかに薪が『使いやすい』んですね。
では、そんなスイス積みの『使いやすさ』ってなんなのでしょうか?今回はそんな事を考えてみようと思います。
【結論】内部が雨に濡れにくい
管理人は以前上記のような記事を書きました。
1つはいろんな薪の積みかたを紹介するもの。
もう1つは、薪の収縮について書いたもの。
そのどちらの記事にも『スイス積み』が登場していますが、やっぱり管理人はスイス積みが好きなんですよね。
好きだからこそメリットを探したくなるんですが、何分スイス積みの経験自体がなかったためにはやくその効果を実感したかったのです。
で、結論。
雨に濡れにくいぜ!ってこと。
その仕組みは単純で、スイス積みって薪を放射状に並べていくことだから、そのカタチ自体が屋根の形状となるんですね。上から数段の薪が下8割の薪の屋根になる、という感じでしょうか。
だから、井桁積みのようにすべての薪に雨が流れ込むっていうことがない。
これって実は凄いメリットで、薪をつかいたい!ってときに薪の表面が濡れているとげんなりしてしまいますよね。スイス積みだと一番上の薪を取ればその下の薪はあまり濡れていないってことが多いんです。
常に一番上の薪が屋根代わりになっているもんだから、雨降りの日でも安心、みたいなことなんですね。
薪と薪が点で重なることにもメリットあり
これって乾燥にはとっても重要だったんです。
よくよく考えたら当たり前のことなんだけれども、薪を放射状に積みあげていくことで、薪と薪が面で接触する部分が非常に少なくなるんです。
だから、当然乾燥もはやい。
薪を割るとカミキリムシくんがこんにちは!することってよくありますよね? またそういう薪って、腐ってるんじゃないか?ってくらいベタベタでネットリしてますよね?
そういう薪でもそのまま朽ちてしまうのではなく、パリッと気持ちよく乾燥させることができたんです。
素晴らしいぜスイス積みって!
めんどうなのはいたしかたなし!?
スイス積みってめんどうなんですよね。
と言いたいところなんですが、これもよくよく考えると井桁積みのほうがめんどくさい。
井桁積みって、井桁積みに適したカタチの薪を積みあげるたびに探さないといけないんです。
が、スイス積みの場合は、薪のカタチに適した場所を探すっていう作業をくりかえすんですね。
同じ積むならスイス積みのほうがアタマをからっぽにして楽しく積みあげることができたように思います。
スイス積みに適した薪とは?
先の項目とカブるのですが、スイス積みは薪のカタチに応じた場所を探してあげるという積みかたなんです。
だから、井桁積みのように、『こういうカタチが理想だ!』ってのがない。
だから、細い枝薪でも短いタンコロでも問題なく積みあげれてしまうんです。
言い換えれば、井桁積みに適さない薪はすべてスイス積みの対象になります、ってこと。
さらに言えば、スイス積みは薪のカタチを選ばない!
これって薪をしっかり乾燥させたい薪ストーブユーザーからしたらめちゃめちゃ大きなメリットになりえますよね?素晴らしい!
ということで、今回は『スイス積み』のメリットについて書かせていただきました。
それでは以上です!