デジタル簡易無線ってどれだけ飛ぶ?
これってみなさんが一度は思うことですよね。今回は管理人の住む与謝野町でデジタル簡易無線がどれだけ飛ぶのかを試しましたよという記事です。
みなさんオドロキの結果になること間違いなしですよ!
【家の中⇄モービル与謝峠】からでもバッチリ入感!
すごい!
直線距離にしておよそ10kmとどきましたよ!
しかも、です。与謝野駅周辺の自宅からはなんと【屋内】からとどいたんですよ!
これはすごい!
なんでこんなにテンションが上がっているのかといいますと、管理人は数カ月前にデジタル簡易無線を購入しました。
山に登ったり六甲山の展望台から交信してみたりとそれなりに楽しめていました。
宮津市から奈良県の方と交信したこともあるんですよ!その距離は○○km…って今回はそういう話がしたいのではありません!
実際のところ俺の町ではどれだけ飛ぶんや?ってことが知りたかったんです!
子どもがおもちゃのトランシーバーで飛距離を試してみたくなるヤツ、あれなんですよ。
ためしてみたこと
今回使用した無線機はアルインコのDJ-DPS70というハンディ機と同じくアルインコのモービル機、DR-DPM60の2機種。
仕事帰りに妻に電話し、ハンディ機の電源を入れてね!と連絡しました。
地図を見てください。
京都府北部、丹後半島の根っこに位置するのが与謝野町なのですが、管理人はその南に位置する福知山市に通勤しています。
帰宅途中、自宅にどこまで近づけばデジ簡が届くのか!?を試してみたんですね。
まさか峠の頂上手前でつながるなんて思いもしなかったですよ!
これが回折か!?山の向こうがわで入感!
ということで、その回折の件なのですが、具体的につながったポイントをグーグルマップで見てみましょうね。
京都府北部民なら誰でも知っているこの看板地点?でつながりはじめました。
今回の試験にとってもこのセレモニーホールの看板が役に立ちありがたかったですねw
で、この地点はといいますと…
©2018 google
この地点になります。
標高差が知りたいので国土地理院地図の機能で断面図をだしてみました。
ともに地理院地図を用いて出力
終点の高度を見てみますとおよそ270mくらいだということがわかります。
与謝野駅周辺の高度はほぼ海抜と同程度だということもわかりました。
お気づきの方もいらっしゃることでしょうが、最高高度が430m程度のところを電波が飛び越えてくれたことがわかりますよね?
これはすごい!
これが回折の力なのか!
なんて感慨深くなってしまいましたよ。
とはいえこの地図、当然といえば当然なのですが地形の断面図です。
地形の断面図であって、車道の高度などを表しているわけではありません。
これを回折と言っていいかどうかはわからない、というのが正確なところでしょう。
ただですね。
「見晴らし距離でもないのに相手を見下ろさずして電波が届いたんだって!すげーよ!!」
ということがわかっただけでもすごいというものです。
ああ!たのしい!!
351mhzは回折するのか?
今回管理人が使用したデジタル簡易無線というのは351mhz帯の周波数を利用した無線機です。
電波によって伝播(でんぱ)の仕方が違うというのは知っていましたが、351mhz帯の電波にどのような特徴があるのか知らなかったので調べてみました。
351mhz帯はUHF(極超短波)に分類されます。
極超短波の波長は、10cm~1mで、超短波に比べて直進性が更に強くなりますが、多少の山や建物の陰には回り込んで伝わることもできます。
伝送できる情報量が大きく、小型のアンテナと送受信設備で通信できることから、携帯電話や業務用無線を初めとした多種多様な移動通信システムを中心に、地上デジタルTV、空港監視レーダーや電子タグ、電子レンジ等に幅広く利用されています。
ということです。
波長10cmといえば周波数換算すると300mhz。
波長1mで3Ghz。
めっちゃ幅広いんですね。
ということはですよ、デジタル簡易無線の周波数帯は極超短波の中では比較的回折しやすいということでしょう。
UHFより波長の長いVHF帯をみてみますと、
超短波の波長は、1~10mで、直進性があり、電離層で反射しにくい性質もあります、山や建物の陰にもある程度回り込んで伝わることができます。
短波に比べて多くの情報を伝えることが出来るため、FMラジオ放送用や多種多様な業務用移動通信に幅広く利用されています。
とあります。
極超短波の説明文と比較して”多少の”が取れていますねw
というわけで、デジタル簡易無線は多少の山で回折することが判明しましたよ!
今回管理人が試した道路?では前述したような高度なら回折した!ということでしょう。
管理人の無線機とアンテナを紹介します
ハンディ機
妻が与謝野駅周辺の自宅から発信してくれたのがアルインコのハンディ機であるDJ-DPS70です。
アンテナは利得のある長いものを使用しています。
モービル機
管理人が与謝峠から使用したのが同じくアルインコのモービル機、DR-DPM60です。
アンテナは下記モービルアンテナを使用しました。
さてみなさんいかがでしたでしょうか?
フリラな方の間ではやっぱり長距離通信にチャレンジするのに人気がありますが、今回のように”地元での飛距離”をコソコソ?楽しむのも幼少期にもどったような気分になれて楽しいものですよね。
みなさんの地元ではいかがでしょうか?
デジタル簡易無線を楽しく運用しましょうね!
それでは以上です!
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