ネスターマーティンS43の炉内は異空間なのです。

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11月も4日になり、ここ最近は毎日薪ストーブを焚いている方も多いのではないでしょうか?

 

 

はじめに

 

1月などの厳冬期と違い、薪ストーブを焚けば1時間かそこらで家じゅうがあったかくなってくれますよね。

私はまだ薪ストーブライフで厳冬期を過ごしてませんけどねw

とにかく、この時期の薪ストーブってすぐあったかくなってくれてありがたいなって感じます。最高ですね。

 

 

ネスターマーティンの炉内は異空間

 

で、記事タイトルの件ですが、ネスターマーティンの炉内は異空間って意味、みなさんならすぐ理解していただけると思います。

あ、これってネスターマーティンに限らず、クリーンバーン機種やコンバスター機種(触媒機種)やその複合機種にも通用するコトだと思いますね。

 

これら薪ストーブって、全ての機種で気密パッキンを持ってますし、空気を絞って炊くことができます。

だから薪を効率よく焚けるんでしたよね。効率よく、ってことなんですが、私の理解するところはだいたい下記のような点からでしょうか。

 

  • 少ない空気で炊くことで薪がゆっくり燃える。
  • 少ない空気で炊くことで、煙突からの熱の流出を減らせる。
  • 外気温から遮断されている。 

ってことですね。

 

このことでわかることはつまり、『薪ストーブの炉内は自然状態ではない』ってことなんですね。薪ストーブと真逆にあるものが自然ならば、それって焚火でしょうね。

空気はどんどんまわりから送られるし(無限ですね)、常に外気温にさらされている。それこそが自然ですもんね。

 

 

まさに異空間

 

で、そんな薪ストーブに平たく大きな板を投入してみました。

 

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厚みは3センチほどでしょうか。幅は45センチ×奥行25センチ程度のナラ(?)の板です。

薄いせいもあって薪としては完璧なくらいに乾燥しています。自然界で燃やしたらですね、黄色く明るい炎をバンバン上げて燃えることでしょう。写真でもそういう風に燃えているように見えなくはないんですが、板の下を見てみると自然界ではあり得ない光景が見られます。

 

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下からのぞいてみた写真です。

 

炎の速度が写真では伝わらないため、いまいち良くわからないとは思いますが、え、そこはぜひ想像してみてくださいw。

 

 

なぜ異空間なのか?

 

板薪の下には大量の熾火があります。その上に板薪ですね。板の下部が熱にさらされて大量のガスを放出します。しかしながら、空気を絞っているため炎がゴオゴオと上がるのではなく、透明でオレンジ色の炎が板を伝って手前に流れてきます。

そこで上からおりてくる空気と出会い、写真のように黄色い炎となって煙突側に立ち上っていくんですね。

板を伝って手前に来るオレンジ色の炎ですが、私の感覚としてはですね、板の奥から2秒くらいかけて手前にやってくるんです。ゆっくり、ユラユラとって感じなんです。

 

この炎、薪ストーブユーザーのみなさんでしたらわかっていただけると思うんですが、最高に美しいですよね。自然界ではあり得ない炎の動き。ホント美しいですよね。

 

え、密閉の十分な薪ストーブですと、効率良く焚けるってコトがわかるんですが、そんな高性能な薪ストーブとはいえ、酸欠状態ですとススを多く出すことがわかっています。不完全燃焼ってやつですね。これは良くありません。

よく、『オーロラ燃焼』ってのがもてはやされていますが、私のネスターマーティンにかぎって言えば、オーロラ燃焼をしている状態ってあんまり良い状態に見えません。つまり、不完全燃焼じゃないかって思うんですよね。ダイアル1程度に空気を絞らないと見られないからっていうのがその理由です。

熾火の温度と量が十分にあり、その上に薪を置き、その薪にも十分に火が回った時、空気をダイアル1程度まで絞るとオーロラ燃焼が見られます。しかし、そんなオーロラ燃焼も薪が熾火になると見ることが出来ません。当たり前ですよね。熾火からは炎はでませんもの。

 

そんな状態になったらまた薪を入れ、空気ダイアルを3ないしは2程度まで開けるんです。面倒くさいし、オーロラ燃焼を再度見られるまで時間がかかりますし、見られたとしても一瞬ですよね。これはホント面倒くさいし、別にオーロラ燃焼のみが美しいわけではないw。

いくら薪ストーブでも空気が無ければ薪は焚けません。当たり前のようですが、これってけっこう重要ですよね。なんでも空気を絞って不完全燃焼させるのが良いわけではない。煙突側にも悪影響大ですよね。

 

 

自然界ではないけれど、あまりにも自然を忘れるとしっぺ返しをくらうってことでしょうか。うまく薪ストーブと付き合いたいモノですね!

 

薪ストーブライフって最高ですね!!!

 

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