先日ヤフーオークションで購入したスチール社のMS200というチェンソーですが、簡単な清掃+高性能の混合ガソリンにしたことでエンジンはかかるようになりました。
しかし、エンジンのかかりも悪く燃料の吸い上げが悪いような気がしたのでキャブレターのオーバーホールをしてみました。
キャブレターの中身やパーツを写真で見ながら解説していきたいと思いますよ!
ダイヤフラムが2種類ともに劣化していた
メタルダイヤフラム
チェンソーにはダイヤフラム式のキャブレターが使われています。
写真は新旧製品の裏表です。
この”黒い幕”「メタルダイヤフラム」がペコペコと脈動することで燃料をキャブレター内に満たすことができるんですね。
もう少し詳細にいいますと、キャブレター内の燃料が少なくなってきたらこのメタルダイヤフラムが下の部品を押して、ポンプダイヤフラム側から燃料を送り込むっていうのが正確なところです。
”メタルダイヤフラム”という名前になっているのは、①の部分を押すために金属がついていますよということです。
新旧製品を見比べてみると、新品はメタル部分の周りにキレイに”くぼみ”がついているのに、旧製品はくぼみがイビツで、しかも手で復帰させようとしても戻ってくれません。
特徴的なのですが、全体の手ざわりも新品がシットリとすべらかなのに対し、旧製品は古紙のようにぺりぺりとした感触をしています。
ダイヤフラムが固くなったというのはこういう感触のことをいうのか、と実感しました。
ポンプダイヤフラム
メタルダイヤフラム側の燃料室に燃料を送り込む役割をしているのがこのポンプダイヤフラムです。写真は新旧製品の裏表です。
メタルダイヤフラムとちがい、このダイヤフラムはチェンソーの燃料タンクから燃料を吸い上げるための働きをしています。
新品はツルッとしたフィルム状のものなのですが、ついていたものはベコッと凹んだような跡がついていて明らかに劣化しているのがわかりますね。
手に持ってみますと、フィルムが変形して盛り上がっているのが見てとれます。
新品は平滑なフィルム状です。これでは”戻り”も悪くなりポンプの役割を果たせないでしょう。
手ざわりについてはメタルダイヤフラムほど新旧で違いがあるようには思えなかったです。ただ、ぷっくらと変形していることは指先でハッキリ感じ取ることができます。
燃料フィルターも要交換
スチールチェンソーの燃料フィルターは”ピックアップボディ”という名称でよばれています。
この製品で特徴的なのが、「汚れているのがハッキリとわからない」ということです。
写真では明らかに色の変化は認められますが、フィルターが要交換時期かどうか?って聞かれると判断がむずかしくないですか?
実はこの右側フィルター。交換時期をとっくに過ぎています。
ポンプダイヤフラムというあんなにも薄いフィルムで燃料を吸い上げているわけですから、この燃料フィルター抵抗一つでチェンソーが大きく不調になる原因になります。
実際にこのパーツを交換した途端に好調になったりもしますし、気にせずこのままブンブンまわすと燃料供給が足りずにエンジンが焼きついてしまうこともあります。
けっこう繊細な部品ですのでチェンソー屋さんで判断してもらい適宜交換することをオススメしますよ。
燃料キャップも新品に!
燃料タンクを満タンにするとキャップの周辺からガソリンが漏れてくるので新品に交換しました。
燃料キャップにはOリングがついているのですが、明らかに劣化して縮んでいたために燃料が漏れていました。
新品に交換するとギュッと確実に閉まってくれ、燃料も漏れずに安心です。
見た目もそこだけ新しくなって愛着が湧いたような気がしますw
燃料ホースを破損してしまった!
ピックアップボディを交換する際に燃料ホースを破損してしまいました。
キャブレターをオーバーホールしても燃料ホースが劣化していると全く意味を成さなくなるため、そういう意味でも新品に交換します。
燃料ホースに亀裂が入っていたり切れている場合、せっかくピックアップボディを新品に交換しても、キャブレターをオーバーホールしても無駄になってしまいます。
- 亀裂から燃料が漏れる→燃料が足りずにエンジン焼きつき
- 亀裂からゴミが入る→キャブレターの不調をまねく
などが起こります。キャブレターをオーバーホールしたのですからこの際ホースも新品にするのが賢いやり方なんじゃないかって自分に言い聞かせましたよw
これについてはまだ部品が届いていませんので届き次第交換します。
が、MS200のハンドルを外したりとけっこうな作業が必要になるのでちょっとビビっていますね。
これ以上パーツを壊さないように慎重に作業しようと思います。
それでは以上です!
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