先日薪割りをしました。早速カミキリムシが産卵にやってきました。
薪ストーブユーザーにとってカミキリムシはあまり歓迎できないけども、せめてこのカミキリムシがどんな種類かは知っておきたいなと思いました。
ホタルカミキリムシ
先日薪割りしたシラカシについていたのは【ホタルカミキリ】という種類のようです。
〜ハムシ上科_カミキリムシ科_カミキリ亜科_ホタルカミキリ族_Dere〜
伐採木に産卵のためやってきたメスを待ちかまえて雄がやって来るそうです。
伐採木にあつまるということはつまり「薪にはあつまる」ということです。
体長が10mm程度しかないため幼虫も小さいので1、2年で薪がボソボソになることはないでしょうが、冬に薪を家に持ち込んだときに粉が舞うのは避けたいですよね。
かといって、生きている木に害をもたらしているわけではありません。
でも、薪は家に持ち込むものですので薬品で退治するっていうのも気がひけます。
というより面倒くさいです。
ホタルカミキリって小さいですし産卵の穴を見つけるなんてことやってられません。
ということはですよ、カミキリムシとうまくつきあうにはカミキリムシの天敵を呼んでくるしかありませんよね。
生木ですとキツツキなどが樹皮にいるカミキリムシの幼虫を食べてくれるんでしょうが、細かく薪にした伐採木にキツツキがやってきてくれるとは思えません。
で、成虫の天敵ですが、なんとほとんどいないようです。
上記ブログを参照しますと「ヘビやトカゲ、イタチやテンなどの小動物に捕食されることがあるくらいです」って逆にそんなんが庭に頻繁に出入りされても困りますw
また、キツツキもシロスジカミキリのような大型タイプの幼虫は好んで食べてくれますがホタルカミキリの幼虫までは興味がないのではないでしょうか?
薪の粉より嫌なもの
ちょっと話しは変わりますがシロスジカミキリって弱ったナラなどから大量に出てきますよね。今年も4月に薪割りしていると春を待つ体長5センチほどの成虫10匹程度が出てきました。
また、死んでる幼虫が発するニオイってもうすごくてすごくてたまらないって経験をされた方も多いんじゃないかって思います。
粉よりもニオイがキツイ。
どなたかにはわかっていただけると思いますw
ホタルカミキリの論文
「ホタルカミキリの幼虫と蛹について 中村慎吾」という論文が興味深いです。
ホタルカミキリは年に1回、5月下旬より発生し産卵するとのこと。
つまり、冬採れの原木を割って薪にしたあたりで産卵されてしまいます。幼虫は木の中で過ごして春を待つということでしょう。
ホタルカミキリを見つけたらちょっとどいてもらうって感じでうまく付き合っていくしかなさそうです。
カミキリムシ図鑑
今回ホタルカミキリを知ったことで興味が出てきました。
この「新 カミキリムシハンドブック」は2017年もので新鮮です。
私も一冊購入します。
で、お次は高級カミキリムシ本。
こちらは東海大学出版会のいわゆる学術本ですね。
カミキリムシについて詳しく知られたい方はぜひともご購入ください。
おわりに
今回ホタルカミキリについて書いてみて思ったのがカミキリムシによる薪の害って「粉よりもニオイがキツイ」にあるんじゃないかってことなんです。
粉は薪をそれなりに扱えばあとは薪ストーブにほうりこむだけで気になりませんが、薪割り時のカミキリムシの幼虫死がいのニオイは強烈です。私がよく原木から発見するのはシロスジカミキリです。
ま、それも気にしないふりして淡々と薪割りしているんですが実は内心「クセェっ!」って思ってます。
少なくとも妻にはこのニオイを嗅がせたくはありません。
生木を食すシロスジカミキリなどは原木の段階で対処するしかありませんし、もうどうしようもないです。
あのニオイさえなければ、粉なんて…というところでしょうか!
以上です!