管理人は林業に携わっています。といってもまだ3ヶ月目…ではありますが、普段の仕事を通じて薪ストーブユーザーにも最適な排気量のチェンソーが明確になってきたんですね。
大きくて重い、逆に小さければパワーが無い…などチェンソーの選択は非常に難しいです。
現に私も去年購入したチェンソーが最適だったかというとそうじゃありません。林業現場で毎日チェンソーを使っているとわかってくることってあるんですね。
さまざまな理由を紹介しつつ、「薪ストーブユーザーが失敗しないチェンソー機種」をあげていきたいと思います。後悔させませんよ!!
ズバリ「35ccで本体重量4kg以下のチェンソー」が買いだ!
理由は「林業現場で一番使用頻度が高いから」です。つまり、軽くてそこそこパワーがあり、目立てさえキチンとしておけば40センチの杉や桧はもちろんカシだって対応することができるんですね。
もちろんパワーは40cc以上のクラスにはかないませんが、目立てさえキチンとしておけば薪ストーブユーザーの仕入れそうな枝〜30センチクラスの広葉樹まで幅広く対応できるのがこのクラスなんです。
逆に50ccクラスを手に入れようものなら重くてチェンソーを触るのが億劫になってしまいます。一日中の薪割り作業で50ccクラスは非常にキツイ!というのが本音です。
先ほど二回も「目立てさえキチンとしておけば」と言いましたが本当にこれにつきます。軽くて手に取りやすいチェンソーは力でぶんまわして無理矢理カッティングするっていうことができませんから目立ては非常に大切な作業になってきます。
また、トップハンドルモデルはオススメしません!
というのも、トップハンドルモデルは決して「片手で使用するもの」でもなく、「軽量で普段の作業に扱いやすいもの」でもありません!
トップハンドルモデルの存在意義は「プロが樹上で作業するのに取り回しやすい」ところにあるんですね。チェンソーとして重量バランスがよくてホールドしやすいのは間違いなく通常ハンドルモデルです。また、その重量バランスのせいでキックバックも非常に起こりやすいです。
私の林業会社でも、普段の地上作業でわざわざトップハンドルモデルを使う人はいませんから。軽くてもホールドしにくいから疲れるんですね。危ないし。
ちょっと前置きが長くなりましたが、それを踏まえて管理人が薪ストーブユーザーにオススメする排気量のチェンソーを紹介していきたいと思いますよ!
35ccでスチールなら…
スチールのMS201C-Mです。
管理人の会社でもこれと同機種が3台あります。15〜25センチ級の杉桧を一日中伐採する「切り捨て間伐作業」では皆がこれを使用します。これじゃないと体力が持ちません。
バーの長さは35センチと40センチが選択できます。60センチ〜80センチくらいまでの大径木でもころがして切ったり、両側から切り込めば対応できます。
もちろん普段手に入りやすい10センチ級の太枝なんかはバッサバッサこなしてくれますので心強いです。
この機種の強みは「プロ用機種なので軽量・低排気量のわりにパワーがあること」なんですね。本体重量が3.9kgに対して出力が1.8kWとクラス最強を誇ります!7万円台中盤を払えるなら絶対に買って後悔しないモデルだと思います。
スチール製品はインターネットで購入できないため下記ホームページより販売店を検索してくださいね。
35ccでハスクバーナなら…
ハスクバーナの439というモデルです。
ハスクバーナは35ccクラスでプロ用機種を作らなくなりました。が、こちらのモデルでもハスクバーナクオリティをみせてくれますね。他の林業会社でこのモデルを普段使用している方いわく、「スチールのMS201C-Mより非力ではあるが不便を感じることはないし、スチールより二万数千円安い」とおっしゃってました。
ハスクバーナ製品は一般向けモデルでは表示価格と実売価格が近くなっています。
出力が1.5kWとスチールのMS201C-Mよりも0.3kW低いですがそこは一般向けモデル。お値段の差だとご理解下さい。
それでもハスクバーナ製品がこの値段で手に入るのですから大変おトクな機種だといえましょう。
35ccでゼノアなら…
このチェンソーどこかでみたことありませんか?そう。ハスクバーナの439と似ているんですよね。ゼノアはハスクバーナに吸収されました。ゼノア製品がハスクバーナの冠をつけたら439になったということでしょう。
ゼノアがお好きな方には(管理人も刈払機がゼノアを愛用しています)オススメのモデルですよ!
ハスクバーナとちがってゼノアでは出力は公開されていません。が、ハスクバーナ439と同等と考えて良いでしょう。
*もしかしたら耐久性を伸ばすために出力が落とされていたりするかもしれません。ご注意下さい。
35ccで共立なら…
この機種も本体重量が4kgと扱いやすいモデルになっています。
お値段帯はハスクバーナ439やゼノアGZ360EZと同等ですのでお近くに共立の販売店がある方にはメンテナンスの面でもピッタリのモデルですね。
管理人は50ccで失敗した!?
管理人は2015年の12月にスチールのMS261C-Mというモデルを購入しました。
パワフルなモデルなので大きなアベマキ(クヌギ)もバッサバッサと快適だったのですが…重くて長時間の玉切り作業には向いていませんw というよりもむしろ、大量の枝なんかを切るときに振りまわすのが本当に大変なんです!腕が疲れて作業位置が保てません。つまり、用途にあってないんですね。それって危険です。
そういうこともあって、現在は会社で使用しているMS201C-Mを社長が売ってくれないかなーなんて考えているのですがどうでしょうw
それくらい35ccモデルの機動性には感心しているところなんですね。スチールは他社と比べて突出して出力が高いですし、プロ用ですのでもちろん頑丈です。欲しいw
というわけで、管理人は50ccで失敗、とまではいきませんが、もっと最適な35ccモデルに目覚めましたよ、というわけです。知ってればそうしたのに!
林業現場でのチェンソーの使いわけ方
現場によって持ち出すチェンソーは変わります。
管理人が働く会社では全てスチールのチェンソーを使用していますのでスチールチェンソーのモデル名と排気量を紹介しますね。
- 小径木(15センチ〜30センチ)や枝葉が多い場合はMS201C-M(35cc)
- 中径木(30センチ〜50センチ)が多い場合はMS241C-M(40cc)
- 大径木(50センチ以上)や危険木の場合はMS261C-M(50cc)もしくはMS461(70cc)
という使いわけをしています。
とはいえ、大きな木には当たり前のように大量の枝葉がついていますので私なんかはMS201C-Mを持ち込むようにしています。だってMS241は疲れたころが危ないんですもの。
というわけで、薪ストーブユーザーのみなさまにはぜひとも35ccクラスの通常ハンドルモデルを使っていただきたい!という記事でございました!
それでは以上です!
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